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Alice Arno
アリス・アルノ

 ジェス・フランコが70年代初頭にリナ・ロメイと共にしばしば起用していた女優にアリス・アルノがいる。リナ・ロメイ程の主役的な抜擢はないのだが、この頃の作品には必ずお目見えしている女優さんだ。

 アルノのデビューは「Les Poneyttes」(1967年)というシルヴィ・ヴァルタンのポップ・ソングが所々にフィーチャーされたフランス映画だった。この映画でアルノは主役を演じている。しかし、次作の「Nathalie」(1968年)にチョイ役で出演したのが運のツキだった(かどうか知らない!)。この映画の監督がフランコ一派のピエール・シャヴァリエだったからである。彼の作風もまた、フランコの弟子らしいボヤ〜ンとしたテイストに溢れている。面白い事に71年位まではリッカルド・フレーダやブルーノ・マッティの作品にもチョイ役でお目見えしていることだ。この頃のアルノはトラッシュ映画監督向けのお試し商品のような存在だったのだろうか(笑)。

 兎に角、最終的にアルノはフランコ一派の御用達女優の一人となるのである。'73年〜'74年辺りのジェス・フランコおよびシャヴァリエのフィルモグラフィーを見ればアルノが如何に重宝されていたかが解る。フランコ作品への初お目見えはソレダッド・ミランダ主演の「ユージェニー」(1970年)だった。

 ジェス・フランコが「彼女にはどこか野生的な本能がにじみ出ているよね。」と言っているように彼女の持ち味が発揮されている作品を挙げるとすると、「Amazon Golden Temple」 (1973年)、「Les Exploits érotiques de Maciste dans l'Atlantide」(1973年)等になるだろうか。アマゾネスの女王にアトランティスの脱走兵というフンドシ一丁スタイルでアルノにぴったりのワイルドな役だった。また、コアなフランコ・ファンにとってアルノの代表作と言えば「La Comtesse Pervers」となるのだが、私は今のところ未見。何でもアルノが弓矢で人間狩りを楽しむストーカーものらしい。

 また、アルノはMarie-France BroquetとかMarie-Franceという別名でも出演している。そして、彼女の妹もChantal Broquetという名で女優として活躍し、アルノとフランコ作品に共演もしているのだ。姉妹揃ってフランコ一家、フランコ・コネクションは留まる事をしらないってか?

2003.03.09 by Lina Romay????