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REQUIEM FOR VAMPIRE レクイエム 1971年 フランス 監督:ジャン・ローラン CAST:ピエール・カステル、ミレーユ・ダルジャン、 フィリップ・ガステ、ルイーズ・ドール |
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’僕は例えばキャンプファイヤーを囲んで、おとぎ話(不思議な話)を聞かせるような作品を作りたかったんだ。’ 本作品について、こう語った監督ジャン・ローラン。更に極力、ストーリー性やプロットを排除し、フリーな作風を追及した本作品は彼の作品群の中でもとりわけ難解な部類に入る。しかし、ローラン自身が本作をベストと推すだけあって、こうした作風は後作の「The Iron Rose」(1972年)でも再び試みられたのである。つまり、本作はあくまでもローラン自身のノスタルジーを夢現化させたファンタジーなのである。しかし、ファンタジーとは言ってもローラン自身のイメージである為、かなり屈折したものだ。 二人の少女(マリーとドミニク)は仮装パーティでしつこく言い寄ってきた男を殺してしまう。追ってくる男の仲間達を振り切った少女達が辿り着いたのは人里離れた鬱蒼とした森の中だった。そこに妖しくそびえ立つ古城。ふと、その古城に引き寄せられる少女達。実はこの古城は吸血鬼の一族が住みついていた。この二人が処女である事をしった吸血鬼の城主は二人を監禁し吸血鬼の仲間にしようとするが、予期せぬ若者の侵入により目論見は崩壊する。 カーチェイスから物語が始まって約20分位はセルフらしいセリフは発せられず、何が起こっているのかも解らない。ローランにとって、少女達が迷宮へと引き寄せられていく理由や過程なんぞはどうでもよい事なのだろう。しかし、主人公達の揺れ動く多感な感受性や既に正気ではない妖しい白痴さは十分に伝わる。 ローランの映像はいつもの事ながら、何処か牧歌的なテイストに溢れているのも特徴だ。本作でも顕著な澄んだ青空の下に拡がる青々とした野辺と白い岩肌。そこに佇むように存在する廃墟と化した城跡。こうした映像は日本でも人気のある「殺戮謝肉祭」や「ゾンビクイーン」等でもお馴染みの絵である。そうした人里から隔離されたロケーションで二人の少女が悪夢のような一時を体験する。そして、夜ともなれば吸血鬼達の饗宴が始まるのだ。夜の映像も正にローラン節が炸裂!墨をこぼしたような夜景にピンクや赤等の原色系ライトアップを施された墓石群や古城。冒頭でローラン自身も述べていたように、正に田舎のおとぎ話(お化け話)といった感じの趣向だ。私は好きだな〜、何かフランス南部の古城巡りがしたくなってきましたよ。 な訳で、本作は観る者へのメッセージ性は全くなく、ローランの自己満足的作品である。ジェス・フランコの作品と同じく、意味付けや深読み等しても仕方が無い。何も考えず、ただただローランの描いた絵画に飛び込んでみようではないか。後は貴方の琴線に触れるかどうか、ただそれだけである。
2003.03.08 by Lina Romay???? |
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